
新王寺駅(奈良県王寺町)から田原本駅(奈良県田原本町)を結ぶ、近鉄田原本線。
この路線は、もともと「大和鉄道」(やまとてつどう)により1918年に開業した路線でした。

その後、信貴生駒電鉄(現在の近鉄生駒線)との合併、
さらに同社が近鉄に吸収合併されたことにより、近鉄の田原本線となりました。
今年、2018年は大和鉄道時代を含めてちょうど開業100周年ということで、
7月28日と29日の2日間、開業100周年の記念イベントが開催される予定でした。
〜祝・田原本線100周年記念〜 沿線の各町で様々な楽しいイベントの開催や 新たな復刻塗装列車が運行します
そして、この開業100周年イベントの一環で、
田原本町の会場ではぺたぞうさんが、河合町の会場では私がそれぞれお声がけをいただき、
プラレールでイベントを盛り上げることとなっていたのでした。
そのため、ぺたぞうでんしゃ王国一行で2会場の設営キャラバンを行うこととし、
前日にメンバーが集結。まずは田原本会場の方で朝から設営を行いました。
ところが。
今年は、西日本を中心に度重なる天災に襲われたことが記憶に新しいですが、
追い打ちをかけるように週末ごとにやってきては猛威を振るった台風。
この田原本線開業100周年イベントも、そんな台風接近のあおりを受けてしまい、
なんと、前日昼ごろに急遽イベント自体の中止が決定・・・。
ただ、その時点で田原本会場のレイアウトは8割方完成していたので、
そのまま日の目をみることもなく、そもそも完成すらさせずに解体するなんて・・・ということで、
なんとか完成させてもらえることに!
ということで、諸事情により前段が長くなりましたが、完成したレイアウトはこちら!

ビルの一室に、圧倒的な存在感で組み上げあれたプラレール。
斜めに突き出してくる大鉄橋(旧製品)のひな壇に加えて、
現行品で単品販売されている積み重ね可能な大鉄橋の壁&大鉄橋クロスが階段状に配置されています。

その裏のタワーとの間は瀬戸大橋で架橋。テーブル上から床面へ降りていくルートも。

再び全景。手前側には平面のジオラマ部分も作ってあって、

大仏(プラレールでは鎌倉の大仏ですが・・・)や、五重塔、聖徳太子像などご当地ネタが仕込まれています。

そして目玉の一つがこちら。
近鉄から貸し出され、大和鉄道時代からこの路線で運行していたモ200形のプラレール!
3Dプリンタ製で、寅さん製作。
カラーの資料がなかなか無く、グリーンだったのか近鉄マルーンだったのかあるいはまた別の色だったのか、
最後まで塗色に確証が持てなかったのですが、それならいっそ・・・とグリーンと近鉄マルーンの両方を用意。
レイアウトに華を添えました。

色々と準備していたものや頑張って作ったレイアウトを実際に見てもらえなかったのは残念ですが、
天気相手では致し方ないですね。
イベントにご尽力いただいておりました関係者の皆様、ありがとうございました。
また何か機会があればぜひ、お手伝いさせていただけたらと思っております!