毎年夏休みに開催されている「あべの天王寺サマーキャンパス」(主催:大阪商工会議所)が
今年で5年目を迎えることを記念して、目玉となる企画をぜひ一緒に!とお声がけをいただきまして、
この春民営化されてOsaka Metro(大阪メトロ)となった大阪の地下鉄全線の路線図を立体的に再現しました!
plarail_jun2014 / じゅん
RT @plarail_jun2014: やっぱり、地下鉄も作っておかなければいけないのでは!?と、いうことで…
8/25・26(土日)開催の「あべの天王寺サマーキャンパス2018」で、Osaka Metro全線の路線図を立体再現します!しかもなんと、大阪市営地下鉄改めOsak… at 01/05 17:45
春に大阪環状線を一周再現したときは地下鉄を作っていなかったのが心残りだったので、
これで大阪は完了!
全景はなかなか収まりませんが、出来上がりはこんな感じになりました!

再現するにあたってのポイントは、まず何よりも路線同士の重なりを把握すること。
そして、その重なりや駅の位置関係をそのまま会場スペースのサイズ(10m×10m)に破綻なく収めること。
視点を低くすると、地下に広がる入り組んだ立体空間が浮かび上がります。

乗換駅などで立体的に路線同士が重なる場所が20カ所以上、
それらを、実際の標高を意識しつつ、全体としてバランスをとりながらプラレールの段数に合わせて
辻褄をあわせていくのはなかなか大変な作業でした。

(実は、初日の時点では堺筋本町駅の中央線と堺筋線の上下関係を間違えていたので、翌朝に修正・・・)
続いてのポイントは、地下に隠された「秘密の線路」も再現してしまうこと。
実は、車庫や車両工場への出入りなどのために、路線同士の線路が繋がっている場所があるのです。
「連絡線」と呼ばれていますが、普段営業列車でお客さんを乗せて走ることはなく、通常は非公開。
ゆえに秘密の線路なのですが、今回は特別にOsaka Metroさんから、
再現してもいいよ!と言っていただくことができました!
本町駅付近で中央線と四つ橋線、阿波座付近で中央線と千日前線の連絡線、

谷町四丁目駅付近にある中央線と谷町線がそれぞれ連絡線で繋がっています。

路線同士の接続点としては御堂筋線と四つ橋線が交わる大国町駅も外せません。
御堂筋線と四つ橋線が駅の前後で立体交差し、方向別に複々線になって同一ホーム上で乗換可能な駅なのですが、
当初はスペースが足りず方向別の立体交差は再現を諦めていました。

・・・が、見に来てくださったお客さん、SNS上の反応で「違うがな!」とのお声をたくさんいただき・・・
どうしても何とかしたくてレールを手に思案しつつ、
今回来られなかった寅さんが写真をもとに送ってくれたアイデアを合わせて頭を捻り、
前後の駅も弄って大改良工事の末にできあがったのがこちら!

実際と同じ構造が実現しました。
お客さんにも喜んでいただけたので、やって良かったです。

こちらも特徴的な駅です。上下2段式の駅になっている、今里筋線の関目成育駅。

割と入り組んだ梅田周辺の各駅。駅が密集していて、見た目以上に難易度が高いです。

続いて車両基地。緑木、なかもず、八尾南、南港、鶴見の検車場を再現。
鶴見の検車場からは、実物通り今里筋線への連絡線が繋がっています。



レイアウトに賑わいを添えた大阪のランドマーク。
さりげなく海遊館のトミカを置いてみたり、

万博に引き続いて大阪ドーム、大阪城、通天閣、あべのハルカスなどを設置。



今回走った車両たち。
プラレールでは、これまで御堂筋線の20系が限定品で販売されていました。
もともと2編成程度しか持っていなかったので、
今回のためにネットオークションなどでコツコツ買い集め、大量に用意!

一部を本来の御堂筋線用に残して、帯の色を変更して四つ橋線、谷町線、中央線、千日前線の20系列を制作。

そもそも車両が発売されていないものは、今回のためにペーパークラフトを制作しました。

ニュートラムも、車両の数的には本来こんなにいらなかったのですが、勢い余って各色制作!(笑)

Osaka Metroの新しい車両、そろそろ何か出ないですかねぇ。
東京メトロは充実しているので、ちょっと寂しい。
MBSの「ちちんぷいぷい」が取材に来てくれたり、
あべの経済新聞さんに取り上げていただいてYahooニュースに掲載されたりと、
メディアでも複数紹介いただいた効果もあって、2日間でかなりのお客様に来ていただきました。

最後に、紹介しきれなかった会場の様子を。




「あべの天王寺サマーキャンパス」は、「学び」がテーマ。
表向きには、普段は見えない地面の下で、どんなふうに地下鉄が走っているかな?という学び。
そして裏テーマとしては、大人が全力で遊ぶ姿を見せるという、もうひとつの学びがありました。
プラレールの楽しさ、全力で遊ぶという楽しさとを感じてもらえていたらいいなと思います。
参加者やお客さんの反応まとめはこちら↓
プラレールでOsaka Metro路線図立体再現!(あべの天王寺サマーキャンパス2018)(togetter)